消費電力を基にした電気料金の計算方法

電化製品のカタログや仕様書には、「消費電力(W)」が記載されていますが、この消費電力を基におおまかな電気料金を計算することができます。

まず、1000Wは1kWに相当するため、消費電力の単位がWの場合は、1,000で割ってkW(キロワット)に変換します。

消費電力(kW)×1kWhあたりの料金単価(円/kWh)= 1時間あたりの電気代となります。

さらに

1時間あたりの電気代(円)×1日の使用時間(時間)×1カ月の使用日数(日)=1カ月あたりの電気代となります。

※「kWh(キロワットアワー)」は、1時間あたりの消費電力を表しますが、電力会社が電気代を請求するときの単位にもなっています。


例)消費電力が100Wの電化製品の場合

1時間あたりの電気代は
100WをkW(キロワット)に変換⇒0.1kW
1kWhあたりの料金単価を27円/kWhとすると
0.1kW×料金単価27円/kWh=2.7円となります。

1カ月の電気代は
この電化製品を1日に8時間、1カ月に20日使用する場合は
2.7円×8時間×20日=432円が1カ月の電気代となります。

※1kWhあたりの料金単価は、電力会社や各種プラン・お住いの地域などによって変動します。(この例では27円/kWhとして計算)
電気料金の請求書などに記載されているので、確認してみてください。


【電気代には、その他の料金も含まれる】

以上のように、家電製品の電気代は、消費電力「W(ワット)」がわかれば求められますが、月々の電気代の請求には、基本料金や再エネ賦課金、燃料調整費、消費税が含まれます。

・基本料金:電力会社との契約内容(アンペア数や料金プランなど)によって決まる最低料金です。
・使用した電力量料金:実際に使用した電力量による料金で、多くは3段階制度を採用しています。
・再エネ賦課金:再生可能エネルギーにより発電された電気を買い取る際に発生した費用です。
・燃料調整費:火力発電のための燃料(原油、液化天然ガス、石炭)の価格変動に応じて毎月の電気料金に反映されるもので、燃料の価格の増減に従い加算・減算される費用です。
・消費税:請求総額の10%がかかります。

※電気料金の内訳は、明細書(検針票)かWeb上のマイページにログインすることにより確認することができます。
請求の内容をよくチェックした上で、効果的に節電するようにしましょう。

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