自宅に玄米をストックしておき、家庭用精米機で必要な分だけ精米するようにすれば、いつでも新鮮で美味しいご飯を食べることができます。
コイン精米機で精米する場合は、10kg単位の米を持ち運びしなければなりませんが、家庭用精米機なら3合や5合など、少量ずつ精米することができます。
家庭用精米機とは?
家庭用精米機とは、玄米からぬかを取り除いて白米にするための機械です。
白米は、精米直後から酸化が進み、約1週間で味や栄養価が低下してしまいますが、ぬか層で覆われた玄米の状態で保存しておけば、酸化する心配がありません。
「いつでも新鮮で美味しいご飯を食べたい」という消費者の要望に応じて登場したのが、必要な分だけ精米できる家庭用精米機です。
玄米をセットし、スイッチを入れれば、自動で玄米のぬか層と胚芽を取り除いて、米を精白することができます。
家庭用精米機のメリット
家庭用精米機の最大のメリットは、いつでも新鮮で美味しいご飯を食べられることですが、他にもいくつかのメリットがあります。
白米は長期保存には向きませんが、玄米には賞味期限がなく、1年か2年程度なら家庭で保存してもさほど味が落ちないため、災害時に備えた備蓄米としても活用できます。
昨今の健康志向の高まりにより、玄米食にも注目が集まっていますが、「分つき米]のモードがついている精米機では、5分づきや3分づきなどぬか層や胚芽をある程度残したつき方が可能です。
また、精米時に出る「ぬか」は、ぬか漬けに利用したり、掃除や美容に利用したり、家庭菜園をやっている方は堆肥として利用することもできます。
家庭用精米機のデメリット
家庭用精米機で精米中は、モーター音が大きいというデメリットがあります。
そのため、隣近所が隣接している場合や、赤ちゃんや高齢者がいる家庭では、気を遣うかもしれません。
また、精米を行うと大量の「ぬか」が発生しますが、これをそのままにしておくと虫が発生することがあるため、使うたびに清掃しておく必要があります。
精米機によって手入れの方法は異なりますが、なるべくメンテナンスが簡単なものを選ぶようにしましょう。
さらに、精米機はある程度の場所を取るので、置き場所を考えてから購入する必要があります。
家庭用精米機の電気代は?
家庭用精米機は、容量によっても電気代が異なりますが、大まかな目安として2日に1回、5分利用した場合の年間電気料金は、約「120円」となります。
白米ではなく、胚芽米や分づき米などの場合は、運転時間が若干短くなるため、電気使用量も減少します。
家庭用精米機の種類
家庭用精米機には「かくはん式」、「圧力式」、「圧力循環式」の3種類があります。
かくはん式
「かくはん式」は、精米カゴの中で羽根を回転させ、玄米同士やカゴとの摩擦を起こして精米する方法です。
比較的短時間での精米が可能で使い終わった後の手入れが楽なことから、家庭用精米機の主流となっています。
米が欠けやすかったり、動作音が大きいというデメリットがあるものの、最新機種では改善傾向にあります。
圧力方式
精米機内で玄米を移動させながら圧力をかけ、米同士をこすりあわせることで表面を削る方式です。
かくはん方式に比べ米同士の衝突が少なく、動作音も小さめで米が欠けにくいというメリットがありますが、パーツが多く後片付けが面倒という特徴があります。
また、他の方式に比べて温度が上がりやすく、精米後の米が劣化しやすいというデメリットもあります。
圧力循環方式
「圧力循環式」は圧力式の一種で、圧力をかけながら精米機のなかで米を循環させてぬかを取り除きます。
通常の圧力式よりも弱い圧力で作動しているため、米が欠けにくく温度上昇も少なくなっています。
構造が複雑なため、手入れもやや複雑になっていますが、精米のムラが少なく、業務用に近い本格的な精米が可能です。
おすすめの家庭用精米機
昨今では、ネット通販で手頃な価格の家庭用精米機が数多く販売されているので、サイズ・機能・手入れの仕方などをよくチェックしてから購入するようにしましょう。
自宅で手軽に精米したいという方には「かくはん式」の精米機がおすすめです。
サイズはコンパクトなものが多く、部品を取り外してサッと洗えるので、手入れも楽です。
また、「3分づき」「5分づき」など玄米に近い状態に精米できる「分づき米」のモードがついていたり、「無洗米」、「上白米」のモードが搭載されているものもあるので、目的の用途に合うものを選びましょう。
【おすすめの家庭用精米機】