冬になると、寒さ対策としてさまざまな暖房器具を使いますが、気になるのが光熱費です。
部屋を暖めるには、エアコン、ファンヒーター、石油ストーブ、オイルヒーター、電気ストーブなどの暖房器具を使用しますが、実はこの中で最も光熱費が安く省エネ効果の高い器具がエアコンなのです。
暖房器具の光熱費・安さランキング
暖房器具の光熱費(電気代・灯油代・ガス代を含む)を安い順から大まかにランキングにすると、次のようになります。
- 1位:エアコン
- 2位:ファンヒーター
- 3位:石油ストーブ
- 4位:オイルヒーター
- 5位:電気ストーブ
エアコンの電気代をさらに安くするには
エアコンの電気代をさらに安くするためのポイントとして、次のようなことが挙げられます。
最新のエアコンに買い替える
エアコンは年々技術革新が行われ、最新機種は古いエアコンに比べて省エネ性能が格段にアップしています。
1年間あたりの電気代の目安は、「期間消費電力量(kWh) × 電気代単価(円) 」で算出することができますが、10年前のエアコンに比べ最新のエアコンは年間電気代が約5,000円から10,000円近く安くなる場合があります。
エアコンの寿命は一般的に10年が目安とされていますが、15年前のエアコンや20年前のエアコンを使用している場合は、経年劣化によって性能が落ちている可能性があり、さらに電気代が高くなっていると考えられます。
そのため、古いエアコンを使っている方は、最新のエアコンに買い替えるだけでも節電効果が期待できます。
設定温度を調節する
エアコンは、暖房の場合の室内温度は20℃になるよう推奨されていますが、電源を入れてから設定温度になるまでが一番電力を消費し、その後は微風で温度を保ちます。
そのため、「弱」でスタートするよりも、自動運転モードで一気に設定温度まで上げ、室温を安定させたほうが比較的消費電力が少なくて済むようになっています。
※冬の暖房時の温度設定は、1℃低くすると約10%の消費電力の削減になるので、覚えておきましょう。
サーキュレーターを併用する
暖房は設定温度を高くするほど電気代も上がりますが、エアコンとサーキュレーターをうまく併用すれば、電気代の節約につながります。
サーキュレーターは、部屋の空気を循環させることを目的とした製品で、一定の範囲に強力な風を送るよう設計されています。
そのため、暖房時はサーキュレーターをエアコンの対角線上に設置して、エアコンに向けて風を送るようにすると、部屋の空気を効率よく循環させることができます。
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外気と温度差がある時にエアコンを使用する場合は、カーテンやブラインドを利用することにより断熱効果がアップするので、節電につながります。
特に「掃き出し窓」などは、床まで届くような厚手のカーテンですっぽり覆うようにすると、外からの冷気を防ぐことができるので、部屋の温度が急激に下がるのを防ぐことができます。
また、通常の窓は水だけで簡単に貼れる「断熱シート」を貼るのもおすすめです。
室外機の周りに物を置かない
暖房をつけている時は、室内機が集めた室内の冷たい空気を外に出すのが、室外機の役割です。
そのため、室外機の周りに色々な物を置いておくと、熱の出入りが阻害されて動作効率が低下し、電気代が余計にかかります。
なるべく室外機の周囲20cm以内には物を置かないようにし、雪の多い地域などは、室外機の周りに雪が積もらないように注意しましょう。
フィルターを定期的に掃除する
エアコンのフィルターには、使用しているうちにチリやホコリなどが蓄積されますが、そうすると暖房効率が悪くなり無駄な電気を使います。
環境省によると、2週間に一度フィルターを掃除することで、暖房時には約6%の消費電力の削減が可能となっていますが、月に一度でも掃除をすれば、さほど運転効率を下げる心配はありません。
定期的に掃除をしていれば、掃除機でホコリを吸い取るか、サッと水洗いするだけできれいになりますが、油汚れがついている場合は中性洗剤や重曹を利用してきれいにしておきましょう。
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